イベント
とびうおワカメの養殖 Growing Wakame at Ocean Farm
とびうおワカメの養殖
活動紹介
2017年から、小坪漁協の漁師さんたちの協力を得て、ワカメの養殖をご一緒させていただいていることは貴重な経験です。

四季がある日本では、冬は寒く、子どもと海で活動するには厳しい面があります。でも実は、冬の海は、年間を通してもっとも透明度が高い。また、スポーツやリクリエーションだけでなく暮らしや仕事まで含めて見渡してみると、たとえば漁師さんは年間を通して漁をしています。

海のそばに暮らす人々は、昔は海と関わっているのが当たり前でした。海から食べ物を得て、海で仕事を得ていた。子どもたちはそんな大人たちの周りで遊び、海との関わりを学んでいったのだと思います。

僕たちはいま逗子で、時間軸を遡ることを試みています。海で子どもと遊ぶことで、人と自然のつながりをも取り戻せるんじゃないかという仮説を持ちながら。
活動概要
 12月初旬 わかめ苗付け
 1月    間引き開始
 2月下旬  収穫
 *2017年度は約500kgを収穫することができました。
 *2018年度は「わかめサポーター」を募集し、50家族が養殖作業に参加しました。
 *収穫したわかめは各家庭で楽しむ他、とびうおクラブでしゃぶしゃぶにしたり、子どもレストランうみのこ食堂で干して、食材として大切に使っています。
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担当
地球の7割は、海でできています。でも人間は陸上に暮らしていて、海の中のものを感じる機会が少ない。海は、見ているだけでは「きれいだな」で終わるし、波乗りしても岸辺でチョロチョロしてるだけ。素潜りやカヌー、それにワカメの養殖。海との関わりかたはたくさんあって、それを広げてみれば、水の底も、海の豊かさも、限りなく深いことが見えてきます。

漁師になって感じるのは、人間がどんなにアクションをしても海にとってはマイナスになることが多いということ。たとえば食べ過ぎたサバを「生産」することはできないし、養殖するにも限度がある。海のものは、人間が一回バランスを崩すと、戻すのに途方もない年月がかかります。

ワカメの養殖を通して、海をもっと身近に感じ、自分が普段なにげなく食べていたものがどういう風に作られていてどういう手順を経て自分の口に入っているか、考える一つのきっかけになれば嬉しいです。
担当者写真
担当者名

植原和馬(うえはらかずま)
小坪漁港漁師 / とびうおクラブ保護者